September 16, 2026

DenGXは今年、59年目を迎えました。
これだけ長く会社を続けていると、順風満帆な時ばかりではありません。
良い時もあれば、苦しい時もあり、そのたびにいくつもの「分岐点」がありました。
私たちは長年、電子部品を中心に事業を展開してきました。
しかし、時代や市場環境が大きく変化する中で、電子部品事業だけに依存するのではなく、新しい柱をつくらなければならないと考え、数年前から本格的に「電力」という新しい分野へ挑戦してきました。
その結果、おかげさまで「逆潮流防止装置」や「瞬時デマンド制御装置Pro」といったDenGXオリジナル製品が生まれ、そこから太陽光発電システム、蓄電池、エネルギーマネジメントへと少しずつ事業領域が広がってきました。
そして今、次のテーマとして私たちの前に現れたのが――
「養殖」です。
正直、数年前の私たちにはまったく想像していなかった展開です。
しかし、人とのつながりというものは本当に面白いものです。
現在一緒に仕事をしているメンバーとのご縁から、養殖に関するお話をいただきました。
最初は「なぜDenGXが養殖?」という感覚でしたが、話を聞き、調べていくうちに、実はこれまで私たちが取り組んできた事業との接点が非常に多いことに気付きました。
養殖には、水温・水質・酸素濃度などを監視するセンサー、IoTによる遠隔監視、AIやDXを活用した生育管理、ポンプや空調などの設備制御、そしてそれらを24時間動かすための「電力」が必要です。
つまり、
エレクトロニクス × 電力 × IoT・DX × 養殖
という組み合わせができるのです。
さらに視点を広げると、その先にはもっと大きな可能性があります。
世界的な人口増加や海洋環境の変化を考えれば、「魚を獲る」だけではなく「魚を育てる」という考え方は、これからますます重要になっていくでしょう。
安定した環境で育てることで品質を管理し、地域独自の「ブランド魚」をつくる。
さらに加工技術を組み合わせれば、国内だけではなく海外への輸出という可能性も生まれます。
そう考えると養殖は、単なる「魚を育てる事業」ではありません。
食糧問題、地域産業、雇用、エネルギー、DX、そして海外展開。
私たちが今向き合っているさまざまな課題を、一つにつなげられる可能性を持った分野なのではないかと感じています。
もちろん、まだ「DenGXは養殖事業を始めます!」と宣言する段階ではありません。
大切なのは、「数年後に何をやるか」という事業計画を机の上だけで描くことではなく、まず目の前にある技術やご縁を組み合わせ、どこに価値を生み出せるのか、そしてどうマネタイズできるのかを考えることだと思っています。
電子部品から電力へ。
電力から再生可能エネルギーへ。
そして、もしかするとその次は「食」なのかもしれません。
養殖という分野に私たちが関わることになるとは、少し前まで考えたこともありませんでした。
でも、こういう予想もしなかった出会いから新しい事業が生まれることを、「ご縁」というのかもしれません。
DenGXの企業理念は、
「エレクトロニクスで世界を幸せに」
です。
エレクトロニクスの力を使って電力の課題を解決する。
そして、その電力やIoT・DXの技術を使って、今度は「食」の課題を解決する。
一見まったく違うように見える事業も、私たちの理念を中心に置いて考えてみると、実は一本の線でつながっています。
電力の次は、養殖??
まだ私たちにも分かりません。
だからこそ、面白い。
DenGXはこれからも、人とのご縁とテクノロジーを大切にしながら、新しい可能性に挑戦していきます。