1. 藻類関連技術

DenGXは、インドネシアのバイオテクノロジー企業と共同で、藻類を活用したCO₂吸収および酸素供給システムの開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、藻類の光合成能力とDenGXの光触媒技術を組み合わせ、都市部の空気浄化を目指しています。現在、この取り組みは万博での公式展示ではありませんが、今後の展示への応用が期待されます。

一方、万博の日本政府館では、藻類を活用した循環型バイオエコノミーの展示が行われます。「MATSURIプロジェクト」による「Monomono by MATSURI」では、藻類を原料とした食品、燃料、バイオプラスチックなどの製品が紹介され、持続可能な未来社会のビジョンが提示されます。

2. 光触媒技術の応用

DenGXは、「7NM」というブランドで光触媒技術を展開しており、空気清浄や除菌、脱臭などに効果的な製品を提供しています。代表的な製品には、光触媒を利用した空気清浄機「Samurai Air」があり、Amazonの空気清浄機ランキングで上位にランクインしています。

万博会場では、他の企業による光触媒技術の展示も行われています。例えば、抗菌・抗ウイルス効果を持つ光触媒コーティングが施された壁紙や、自己消毒機能を持つ建材などが紹介され、持続可能な衛生環境の実現に向けた取り組みが示されています。

3. 太陽光発電および再生可能エネルギー関連の取り組み

DenGXは、太陽光発電システムにおける逆潮流（電力の逆流）を防止する装置を開発し、工場や商業施設での自家消費型太陽光発電の導入を支援しています。この技術は、再生可能エネルギーの安全な導入と電力網の安定化に寄与しています。

万博会場では、次世代の太陽光発電技術として注目されるペロブスカイト太陽電池の展示が行われています。例えば、西ゲートのバスターミナルには、積水化学工業による世界最大級のペロブスカイト太陽電池が設置され、夜間のLED照明に利用されています。また、NTTパビリオンとパナソニックパビリオンでは、太陽光発電による水素製造とその利用を実証する展示が行われ、再生可能エネルギーの社会実装に向けた取り組みが紹介されています。

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