祝!DenGX「GX01」第1号機が始動!佐賀県の中学校に導入されました

October 21, 2026

瞬時型デマンド制御装置Pro(GX01)第1号機

このたび、株式会社デング(DenGX)が独自開発した「瞬時型デマンド制御装置Pro(GX01)」の記念すべき第1号機が、佐賀県内の中学校に導入され、2026年10月19日より本格稼働を開始しました!

当社にとって初となる自治体関連施設への導入であり、GX01の全国展開に向けた大きな第一歩となります。

今回の導入は、学校体育館への空調設備設置に伴う電力コストの増加を抑制し、子どもたちの快適な教育環境と省エネルギーの両立を目指す取り組みです。

■ 全国で加速する学校体育館への空調設備導入

近年、夏の猛暑が深刻化する中、学校施設における熱中症対策は喫緊の課題となっています。

特に学校体育館は、児童生徒の体育授業や部活動だけでなく、災害発生時には地域住民の避難所としても活用される重要な施設です。

こうした背景から、政府は学校体育館への空調設備の整備を積極的に推進しています。

文部科学省が公表した令和8年5月1日時点の調査では、全国の公立小中学校等における体育館等の空調設備設置率は31.7%(約3割)にとどまっています。

つまり、全国の68.3%(約7割)の体育館等では、いまだ空調設備が整備されていない状況です。

全国の公立小中学校等 体育館等の空調設置状況(令和8年5月1日現在):設置済み31.7%、未設置68.3%

出典:文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況」(令和8年5月1日現在)

さらに政府は、学校体育館等への空調設備設置率100%の達成目標を、従来の令和17年度(2035年度)から令和13年度(2031年度)へ4年前倒しする方針を示しています。

今後5年間で、全国の学校体育館への空調設備導入が大きく加速することが予想されます。

しかし、空調設備の導入が進む一方で、新たな課題も生まれています。

それが、空調設備の新設による電力使用量の増加と、電気料金の上昇です。

■ 体育館にエアコンを設置すると、契約電力が約2.4倍に!?

今回GX01を導入いただいた佐賀県の中学校では、従来の契約電力は約70kWでした。

ところが、体育館への空調設備の新設によって、最大使用電力が約100kW増加し、契約電力が約170kWまで上昇する可能性がありました。

電気料金は、大きく分けて「基本料金」と「電力量料金」で構成されています。

特に高圧電力契約では、最大需要電力(デマンド値)が契約電力を決定する重要な要素となります。

つまり、夏場のわずかな時間に電力使用量が大きく増加しただけでも、そのピークが契約電力に影響し、その後の基本料金負担が増加する可能性があるのです。

学校や自治体にとって、空調設備の整備は必要不可欠ですが、電気料金の増加は長期的な財政負担となります。

「子どもたちの快適な環境は守りたい。でも、電気料金はできるだけ抑えたい。」

この課題を解決するために、DenGXのGX01が活躍します!

■ エアコンを止めずに、電力ピークを賢くコントロール!

DenGXが開発した「瞬時型デマンド制御装置Pro(GX01)」は、施設全体の電力使用状況を瞬時に監視し、空調機器の出力を自動制御する装置です。

GX01の大きな特長は、電力の使用状況に応じて、空調機器の出力を段階的に調整できることです。

GX01の空調出力制御

  • 通常運転:100%
  • 第1段階:80%
  • 第2段階:60%
  • 第3段階:50%

電力使用量が増加すると、GX01が瞬時に検知し、必要に応じて空調機器の出力を抑制します。

そして電力に余裕が生まれれば、通常運転へと復帰させます。

ここで重要なのは、エアコンを完全に停止させるのではなく、運転を継続しながらピーク電力を抑制できることです。

児童生徒の快適性に配慮しながら、電力のピークカットと基本料金の削減を目指します。

今回GX01が選ばれた理由

  • 空調機を止めずに、出力を段階的に下げて電力を抑えられること
  • 30分間の電力を予測して制御する「予測型」ではなく、瞬時の電力を監視して制御する「瞬時電力型」であること

■ 契約電力170kWを140〜150kWに抑えることを目指す!

今回の中学校では、体育館への空調設備新設により約170kWまで増加すると想定される契約電力を、GX01の導入によって140〜150kW程度に抑えることを目標としています。

これは、想定されるピーク電力に対して約20〜30kW、約12〜18%の削減に相当します。

例えば、契約電力を30kW削減できた場合、基本料金単価を仮に1kWあたり月額2,000円とすると、

30kW × 2,000円 × 12か月 = 年間72万円

の基本料金削減効果が期待できます。

※上記は試算例です。実際の削減額は電力契約条件、力率、空調設備の稼働状況等によって異なります。また、契約電力の削減は今後の運用実績によって検証する予定です。

■ 全国の学校・公共施設へGX01を広げていきたい!

今回のGX01第1号機の稼働は、DenGXにとって大きな節目となりました。

製品の開発から現場への設置、稼働開始に至るまで、多くの関係者の皆様にご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

政府が学校体育館への空調設備設置を加速させる中、今後は単に空調設備を導入するだけでなく、「いかに快適性を維持しながら、効率的に電力を利用するか」が重要なテーマになると考えています。

DenGXは、今回の佐賀県での導入実績を第一歩として、全国の学校、公共施設、工場、オフィスなどへのGX01の展開を進めてまいります。

子どもたちの快適な教育環境を守りながら、自治体の電力コストを削減する。

エレクトロニクス技術を通じて、快適性と省エネルギーを両立する社会の実現に貢献していきます。

「エレクトロニクスで世界を幸せに。」

DenGXの新たな挑戦が、いよいよ始まりました!

▶ GX01の仕組みや特長は、製品ページ「瞬時型デマンド制御装置Pro(GX01)」をご覧ください。

参考資料

文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備の今後について」

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/mext_00943.html

文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況」

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/mext_01278.html