空前のM&Aブームと、私たち中小企業のリアル

April 10, 2025

最近、毎日のようにM&A(企業の合併・買収)関連の会社からダイレクトメールが届きます。それほど今、中小企業のM&Aが空前のブームになっていることを実感します。

その背景には、創業者オーナーが社内や家族内での事業承継を進めるのが難しくなっている現実があります。当社も約3年前、創業者から私が事業を承継しました。その際、会社の借入に対して個人保証を引き受けることになり、「なぜ、ここまで苦しい思いをしてまで事業承継しなければならないのか」と、何度も自問自答する日々が続きました。さらに追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスの流行が始まり、将来の見通しがまったく立たない中での経営には、不安しかありませんでした。しかし、そのような厳しい状況の中で得た教訓があります。それは「多角的な事業展開が、リスクヘッジと事業継続計画(BCP)につながる」ということです。現在、当社では、主力の電子部品卸売業に加えて、新たに以下のような事業を展開しています。

 

・電力事業

・光触媒事業

・監視IOT事業

 

もちろん、これら新しい分野への挑戦は簡単なものではなく、今も試行錯誤の連続です。しかし、それでも私は「この会社を年商100億円規模に成長させ、今一緒に働いてくれている仲間たちを幸せにしたい」という夢と希望を持ち続けています。

最近では、若者世代を「Z世代」と呼びますが、彼ら・彼女らは“ゼロリスク志向”が強いとも言われています。ですが、もしZ世代の中からもっと多くの人が「起業してみたい」「事業を継ぎたい」と思うようになれば、日本全国の中小企業が抱える事業承継の悩みも、大きく変わってくるのではないでしょうか。

私たち中小企業は、日本の社会や経済を“縁の下”で支えている存在です。この現実を、もっと多くの人に知ってもらい、共に未来を創っていけることを願っています。

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit. Suspendisse tincidunt sagittis eros. Quisque quis euismod lorem. Etiam sodales ac felis id interdum.